日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ(総説):食道・頭頸部表在癌の診断と治療
頭頸部表在癌に対する経口的内視鏡下手術ELPS(endoscopic laryngo-pharyngeal surgery)
川久保 博文大森 泰北川 雄光
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2018 年 115 巻 10 号 p. 856-861

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抄録

近年のハイビジョン内視鏡やNBIシステム,拡大内視鏡の進歩により,頭頸部領域においても多くの表在癌が発見されるようになった.われわれはELPS(endoscopic laryngo-pharyngeal surgery)を開発し施行している.ELPSは彎曲型喉頭鏡にて喉頭展開し,経口的に鉗子や電気メスを挿入して,内視鏡補助下に上皮下層剥離を施行する.適応は,術前検査にてリンパ節転移のない内視鏡的壁深達度上皮下層浸潤癌までの表在癌としている.ELPSは短時間で安全かつ確実に広範囲の一括切除が可能である.また,病変の深達度によって切除深度の調節が可能であり,状況によっては筋層を含む切除も可能である.喉頭蓋,披裂,舌根部などのESDでは切除困難部位も,安全に切除可能である.

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© 2018 (一財) 日本消化器病学会
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