高齢者に発症した胃結核の1例

加納 佑一; 山本 英子; 内藤 岳人; 山田 雅弘; 松原 浩; 坂巻 慶一; 前多 松喜; 大橋 信治; 浦野 文博

doi:10.11405/nisshoshi.115.985

症例報告

高齢者に発症した胃結核の1例

加納佑一, 山本英子, 内藤岳人, 山田雅弘, 松原浩, 坂巻慶一, 前多松喜, 大橋信治, 浦野文博

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キーワード: 胃結核, 潜在性結核感染症, 加齢, 免疫力低下, 二次結核

ジャーナルフリー

2018 年 115 巻 11 号 p. 985-995

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.115.985

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抄録

症例は70歳代女性．心窩部痛，背部痛を主訴に当科を受診した．上部消化管内視鏡検査では胃体部に粘膜下腫瘍様隆起が多発していた．生検組織で非乾酪性肉芽腫を認め，胃液の結核菌培養および核酸増幅法検査で結核菌を同定し，胃結核と診断した．高齢化が進む本邦において，胃結核を含む消化管結核を鑑別疾患に挙げることは重要である．自験例は，胃結核の発症機序を類推する上で示唆に富む症例と考えられた．

責任著者(Corresponding author)

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