早期胃癌に低乳頭構造が併存する高分化腺癌を認め8cm大の転移リンパ節が破裂した1例

大森 隆夫; 濵田 賢司; 市川 健; 草深 智樹; 大倉 康生; 馬場 洋一郎; 田岡 大樹

doi:10.11405/nisshoshi.115.195

症例報告

早期胃癌に低乳頭構造が併存する高分化腺癌を認め8cm大の転移リンパ節が破裂した1例

大森隆夫, 濵田賢司, 市川健, 草深智樹, 大倉康生, 馬場洋一郎, 田岡大樹

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キーワード: 早期胃癌, 巨大転移リンパ節, 低乳頭構造, 乳頭腺癌, invasive micropapillary carcinoma

ジャーナルフリー

2018 年 115 巻 2 号 p. 195-202

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.115.195

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抄録

79歳男性，主訴は突然の腹痛．胃幽門部背側に8cm大の粘膜下腫瘍様腫瘤と胃体下部前壁に0-IIc型胃癌を認め，腫瘤破裂にともない緊急手術を施行した．胃癌は深達度SMで，腫瘤は内部出血した胃癌転移リンパ節であった．組織学的には低乳頭構造が併存する高分化腺癌と浸潤性微小乳頭癌の初期病変と考えられる微小癌細胞巣を認め，本症例の病変形成に関与したと思われた．

責任著者(Corresponding author)

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