術前に診断し得たS状結腸重複症の1例

中村 久美子; 田村 彰朗; 河野 友彰; 大島 忠之; 福井 広一; 廣田 誠一; 塚本 潔; 冨田 尚裕; 渡 二郎; 三輪 洋人

doi:10.11405/nisshoshi.115.211

症例報告

術前に診断し得たS状結腸重複症の1例

中村久美子, 田村彰朗, 河野友彰, 大島忠之, 福井広一, 廣田誠一, 塚本潔, 冨田尚裕, 渡二郎, 三輪洋人

著者情報

中村久美子
兵庫医科大学内科学消化管科
田村彰朗
兵庫医科大学内科学消化管科
河野友彰
兵庫医科大学内科学消化管科
大島忠之
兵庫医科大学内科学消化管科
福井広一
兵庫医科大学内科学消化管科
廣田誠一
兵庫医科大学病理学・病理診断部門
塚本潔
兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科
冨田尚裕
兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科
渡二郎
兵庫医科大学内科学消化管科
三輪洋人
兵庫医科大学内科学消化管科

キーワード: 消化管重複症, 重複腸管

ジャーナルフリー

2018 年 115 巻 2 号 p. 211-218

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.115.211

詳細

抄録

症例は16歳，女性．健診の胸部X線検査で腸管拡張を指摘され，精査目的に当院を受診した．腹部CT検査で著明な腸管拡張を認め，注腸X線検査ではS状結腸に重複腸管を疑う所見を認めた．無症状であったため経過観察としたが，腹痛を発症し緊急入院となった．緊急CT検査では，S状結腸に接してバリウムと多量の便が貯留した壁肥厚をともなう拡張腸管を認めた．腹腔鏡下腸管切除術を施行し，管状型交通性S状結腸重複症と診断した．

責任著者(Corresponding author)

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