日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
遠位胆管原発混合型腺神経内分泌癌の1例
成瀬 宏仁下山 則彦工藤 大樹山本 義也畑中 一映大野 正芳伊藤 淳霜田 佳彦北潟谷 隆
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2018 年 115 巻 6 号 p. 544-553

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抄録

症例は76歳,女性.遠位胆管癌と診断して亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.結節浸潤型の腫瘍を認め,病理組織学的検索では,胆管内腔側に高分化型管状腺癌,胆管外側の腫瘍浸潤部に神経内分泌癌を認めた.免疫組織化学染色では,サイトケラチンとMUC染色にて両者の相同性が認められ同一起源と推測した.治癒切除が施行され予後確認が可能であった22例の要約を加えて,診断治療の問題点を考察して報告する.

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© 2018 (一財) 日本消化器病学会
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