日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
虫垂原発印環細胞癌の1例
中島 陽子梶原 敦坂木 理音山 裕美西原 成俊鈴木 統大宇佐美 智乃中谷 真也王 天鵬吉田 仁
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2019 年 116 巻 11 号 p. 927-933

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抄録

52歳女性,心窩部痛,腹部不快感を主訴に救急外来を受診した.腹部骨盤造影CT検査で腹膜播種にともなう腸閉塞を認めた.骨盤内腫瘍も認めたが子宮筋腫の診断であり,腸閉塞に対する加療および原発巣の精査を行った.下部消化管内視鏡検査で虫垂孔に20mm大の粘膜下腫瘍様病変を認め,印環細胞癌の診断に至った.虫垂癌に対し化学療法を行ったが,治療開始12カ月後に永眠された.虫垂原発印環細胞癌はまれな疾患であり,報告する.

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© 2019 (一財) 日本消化器病学会
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