CT/超音波ガイド下針生検で診断し得た硬化性腸間膜炎の1例―coaxial techniqueの有用性―

上野 真行; 西村 直之; 下立 雄一; 土井 顕; 毛利 裕一; 松枝 和宏; 山本 博; 水野 元夫

doi:10.11405/nisshoshi.116.685

症例報告

CT/超音波ガイド下針生検で診断し得た硬化性腸間膜炎の1例―coaxial techniqueの有用性―

上野真行, 西村直之, 下立雄一, 土井顕, 毛利裕一, 松枝和宏, 山本博, 水野元夫

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キーワード: 硬化性腸間膜炎, 退縮性腸間膜炎, 腸間膜脂肪織炎, 針生検, coaxial technique

ジャーナルフリー

2019 年 116 巻 8 号 p. 685-689

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.116.685

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抄録

症例は82歳女性．食思不振，体重減少，心窩部痛を主訴に来院し，腹部CT検査で硬化性腸間膜炎が疑われた．腸間膜に対して，coaxial techniqueと呼ばれる手法を用いてCT/超音波ガイド下針生検を行い，硬化性腸間膜炎の診断が確定した．副腎皮質ステロイドで治療を行い，症状および画像所見の改善が得られた．Coaxial techniqueを用いたCT/超音波ガイド下針生検は，硬化性腸間膜炎の診断において有用かつ低侵襲な診断方法であると考えられた．

責任著者(Corresponding author)

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