日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ(総説):潰瘍性大腸炎におけるcolitis-associated cancer 診療の現状と今後の展望
潰瘍性大腸炎におけるcolitis-associated cancer(炎症性発癌)早期病変の病理診断―現状と問題点―
味岡 洋一
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2020 年 117 巻 11 号 p. 957-964

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抄録

潰瘍性大腸炎におけるcolitis-associated cancer(炎症性発癌)早期病変は,通常の大腸に発生する腺腫や腺癌とは病理学的に異なる組織学的特徴,細胞増殖動態,p53免疫染色態度を示すものが多い.現在日本では,炎症性発癌早期病変の病理診断に際しては,①Riddellらのdysplasia分類,②日本の通常の病理診断分類,③厚労省分類,の3つの分類が用いられているが,いずれの分類も炎症性発癌早期病変の的確な病理診断には問題がある.同病変の病理学的特徴を十分把握した上で,再現性や標準化が担保される診断アルゴリズムの作成が必要である.

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© 2020 (一財) 日本消化器病学会
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