頻回の外科手術を要し，直腸切断術後人工肛門造設状態で自然分娩可能であった難治性クローン病の1例

小原 尚; 小金井 一隆; 辰巳 健志; 二木 了; 黒木 博介; 中尾 詠一; 杉田 昭

doi:10.11405/nisshoshi.118.1079

症例報告

頻回の外科手術を要し，直腸切断術後人工肛門造設状態で自然分娩可能であった難治性クローン病の1例

小原尚, 小金井一隆, 辰巳健志, 二木了, 黒木博介, 中尾詠一, 杉田昭

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キーワード: クローン病, 直腸切断術, 人工肛門, 妊娠, 出産

ジャーナルフリー

2021 年 118 巻 11 号 p. 1079-1084

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.118.1079

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抄録

症例は小腸大腸型クローン病の女性で，10歳代で結腸多発狭窄に対して結腸全摘，回腸直腸吻合術，20歳代で直腸狭窄，複雑痔瘻，直腸膣瘻に対して直腸切断術，永久回腸人工肛門造設術を施行した．直腸切断術7年後に妊娠37週5日で2826gの健康男児を経膣分娩し，周産期にクローン病の再燃は認めなかった．直腸切断術後人工肛門造設状態での妊娠・出産を経験したクローン病症例の報告はまれである．

責任著者(Corresponding author)

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