日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
術前に診断しえた有茎性胃hamartomatous inverted polypの1例
茂木 美月小糸 雄大大竹 はるか三浦 孝也関根 匡成上原 健志浅野 岳晴松本 吏弘田中 亨眞嶋 浩聡
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 118 巻 4 号 p. 327-339

詳細
抄録

65歳女性.胃穹窿部に増大傾向をともなう30mm大の有茎性ポリープを認め,表面は正常粘膜に覆われていた.腹部造影CTでは内部に不均一な造影効果をともなう多房性の腫瘤であり,超音波内視鏡では第2~3層を主座とし,内部は無エコーから低エコーの囊胞様構造を複数認めた.Hamartomatous inverted polyp(HIP)の術前診断のもとポリペクトミーを施行した.粘膜下層に多房性囊胞状の拡張腺管の増生,筋板の錯走を認め,組織学的にもHIPと診断された.

著者関連情報
© 2021 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top