日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
胃粘膜下血腫によって幽門狭窄をきたしたEhlers-Danlos症候群の1例
細野 功小木曽 拓也松葉 朋彦高柳 正弘
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 120 巻 8 号 p. 662-670

詳細
抄録

症例は29歳男性.幼少期にEhlers-Danlos症候群と診断され他院通院中であった.心窩部痛および嘔吐で発症し,当院を受診した際の腹部造影CT,上部消化管内視鏡検査および超音波内視鏡検査で,胃前庭部粘膜下血腫による幽門狭窄と診断した.絶食・輸液・経管栄養にて保存的加療を行い,血腫は自然経過で縮小傾向を認めた.食事摂取可能となって軽快退院し,以後再発なく経過している.

著者関連情報
© 2023 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top