日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ(総説):消化器病と栄養
膵炎に対する栄養管理
阪上 順一香川 惠造辻 俊史
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2024 年 121 巻 6 号 p. 446-453

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抄録

膵炎は主に急性膵炎と慢性膵炎に大別される.急性膵炎は一般に可逆性があり,慢性膵炎の多くは非可逆性とされる.軽症急性膵炎では発症早期から固形食摂取を考慮する.重症急性膵炎では重篤な腸管合併症がなければ早期経腸栄養を行う.慢性膵炎では一般に高カロリー(35kcal/kg/日),高蛋白質(1.0~1.5g/kg/日),高炭水化物(4.7~5.8g/kg/日)とし,中等度の脂肪(0.7~1.0g/kg/日,40~60g/日)を推奨している.疼痛時には,脂肪摂取量を30~35g/日に制限した栄養管理とし,成分栄養剤が治療オプションとなり得る.膵外分泌機能不全には高力価膵消化酵素薬を投与する.

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© 2024 (一財) 日本消化器病学会
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