日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
外傷性小腸壁内血腫の保存的治療中に発症した続発性小腸軸捻転症の1例
吉田 哲也藤本 高義戎井 力先田 功金井 俊雄
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 100 巻 10 号 p. 1206-1211

詳細
抄録

症例は26歳, 男性. 外傷性十二指腸および空腸壁内血腫を保存的治療中に空腸軸捻転症を生じた. 切除された空腸には壊死を認めず, 空腸壁内および腸間膜に血腫を認め, 血腫にはすでに線維化を生じていた. 血腫は外傷時に生じたものであり, 保存的治療中に空腸壁内血腫が原因で捻転したと考えられた.

著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top