日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
黄疽, 特に抱合ビリルビン血症の病態に関する実験的ならびに臨床的研究
第一編 胆管閉塞による抱合ビリルビン血症の発生に関する実験的研究 第二編 抱合ビリルビン血症の病態に関する臨床的研究
税所 宏光
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1971 年 68 巻 9 号 p. 923-939

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抄録

抱合ビリルビン血症を来す閉塞性黄疸, 肝内胆汁うつ滞および急性肝炎について黄疸発生機序の検討を実験的, 臨床的に行なつた.
閉塞性黄疸では肝細胞から胆管側への抱合ビリルビン排出が障害され, 肝細胞内にうつ滞した抱合ビリルビンが血液側に直接移行することが黄疸の主因である. 本黄疸の非抱合ビリルビン増加の一因として肝の非抱合ビリルビン摂取障害を認めるが, うつ滞した抱合ビリルビンの関与も認める. 肝内胆汁うつ滞では閉塞性黄疸と同一の黄疸発生機序が考慮されるが, 急性肝炎では肝の非抱合ビリルビン摂取, 抱合障害がより増強されている.
なお, 非抱合, 抱合ビリルビン分画測定法 (Weber-Schalm 法) の有用性についても検討した.

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