パンクレオザイミン-セクレチンテストは膵外分泌機能検査として広く行なわれてきている. この検査法は, コレチストキニンーパンクレオザイミン (CCK-PZ) の胆嚢収縮作用により, 同時に胆道系の検査法としても意義があるといわれて来た. そこで今回我々はP-S テストの胆道機能検査としての意義について検討した.
対象は我々の経験した1,200症例のうち, 最近の300例をとりあげた. このうち16例の正常例について, 各分画毎の黄疸指数について, 中央値 (M) 及び標準偏差 (SD) を求め, M±2SDを正常域として胆道機能判定表を作製した. この判定による誤診率は false-positive 及び false-negative ともに6%前後であり, 正常, 異常の弁別は良好であつた.