1973 年 70 巻 2 号 p. 107-116
第1報にて, あらたに導光式ファイバーガストロスコープ (導光式FGS) による萎縮性胃炎の内視鏡的判定基準に再検討を加える必要のあることを報告した.
そこで, 慢性胃炎の12点生検法のうち, 胃体中部小弯, 胃幽門洞小弯および大弯の4部位をえらび, 導光式FGSによる萎縮性胃炎の内視鏡所見と生検所見を対比検討すると,胃体下部小弯における萎縮性胃炎を認めない症例の"柔かい均一微細顆粒像"などより詳細に検討することができ, あらたに腺組織の別を考慮した導光式FGSによる萎縮性胃炎の内視鏡的判定基準を部位別にさだめた.