日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
Pancreozymin-Secretin試験の検討
萱嶋 良治
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1974 年 71 巻 9 号 p. 854-870

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抄録

Pancreozymin-secretin (以下P.-S.) 試験の信頼性を高めるため, 以下の研究を行なつた. secretin (以下S.) 自身に膵消化酵素排泄作用があることを確認し, たがいに主作用が干渉しないようにpancreozymin (以下P.) とSの投与間隔を40分間として, P投与後40分間の酵素排泄量を以つて判定量とする妥当性を論ずた. 同一症例のPとS投与後の酵素排泄量を比較すると, 反覆する酵素排泄刺激に対する膵の反応が症例により低下する可能性があり, Pを同一症例に2回連続投与するP2重負荷試験を試み, その有用性について検討した. その他, 消化酵素測定法, 膵機能異常の原因についても言及した.

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