日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
びまん性慢性肝疾患の肝シンチグラムによる観察 Stage と予後の関係
薬師寺 英邦江村 武志久保 保彦安元 真武長田 英輔有島 恒明橋本 雅晴斉藤 博之陣内 重信沢 靖彦阿部 正秀金子 寿興岡部 信彦下川 泰
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1975 年 72 巻 1 号 p. 47-53

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抄録

びまん性慢性肝疾患551例につき738回の肝シンチを行つた. 2年以上の経過を追つた91例の所見をもとに, 肝シンチと予後を比較検討した. 肝形態の変化は非可逆的で, その大きさはしだいに縮小してゆく傾向にある. 肝シンチ正面像で, 肝と脾の所見を別々に, それぞれ Stage の分類を試みた. 同じ Stage に留るものは他の検査成績の変化も少く, Stage IV, Vになるものは肝不全で死亡した. 肝癌の発生は Stage I~IIIに多く, Stage Vに発生した癌は小さくて死因になりえないものだつた. 静脈瘤を有するものの96%は脾像陽性で, その破綻によつて死亡した全例に脾像がみられた.

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