日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
胆管結石症と胆道形成異常の関係についての研究
第2編 先天性総胆管拡張症の成人型と胆管結石
松本 由朗内田 耕太郎中瀬 明本庄 一夫柏原 貞夫増田 道彦植木 稠雄犬塚 俊史
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1975 年 72 巻 4 号 p. 376-384

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抄録

第一編において先天性総胆管拡張症を分析し, その成人型に胆管結石が高率に合併している結果を得たので, 教室例の他に, 天理病院, 豊岡病院の5年間における本症成人型67例を分析し, 原発性胆管結石症の大部分に本症が関与している結果を得た. すなわち本症による結石は, 胆嚢より胆管に多く, 年令的には, 16才から30才ではその半数に, 30才以上では殆んど全例に結石が認められた. 全胆管結石の17%から43%が本症によるもので, 難治性胆管結石の大部分が本症によるものであつた.
本症成人型による胆管結石の治療は, 小児型と同様, 総胆管空腸吻合術または総胆管十二指腸吻合術が最も良好な成績であつた.

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