日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
膵内外分泌の相関性に関する研究
第1報 糖尿病の膵外分泌機能
藪内 信治稲辺 靖仁郎伊東 義智渡辺 一晶鬼原 彰大原 弘通
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1976 年 73 巻 8 号 p. 903-910

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抄録

糖尿病30例に対し, P-Sテストを実施し, その膵外分泌機能を検討した. その結果, 糖尿病は膵液量,最高重炭酸濃度および amylase 排出量のいずれもが有意の減少を示した. これらの変化は, 血糖値コントロールの良否, 罹病期間あるいは合併症の有無等との間に相関性を認めたが, insulin 治療による膵 amylase 排出の増加は insulin が膵 amylase の合成 bull;分泌に直接的促進作用を有することを推測させた. 一方糖尿病の血中 glucagon は有意な上昇を示し, その膵外分泌抑制作用からみて, 糖尿病の膵外分泌機能低下の背景には, insulin および glucagon の分泌動態の変化が, 特にそれらの相互関係の上で大きい影響を与えているものと考える.

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