日本消化器病学会雑誌
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肝, 胆道疾患における赤血球浸透圧抵抗
安藤 喬吉田 洋寺倉 俊勝深沢 俊男高橋 善弥太
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1977 年 74 巻 3 号 p. 329-339

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抄録

肝, 胆道疾患を対象として, Coil Planet Centrifuge systemによる最終溶血浸透圧を測定した. 肝. 胆道疾患の最終溶血浸透圧は正常に比し, 低張側へ偏位し, 特に悪性胆道閉塞, Chronic aggressivehepatitis IIB, 非代償性肝硬変症で著しく偏位した. 又最終溶血浸透圧は一般肝機能検査と相関がみられた. 更に赤血球膜コレステロール量と逆相関, 血漿LCAT活性, αリポ蛋白濃度と正相関した. 胆汁酸, 加熱非働化によりLCAT活性を阻害した血漿中に赤血球を艀置すると, 最終溶血浸透圧が低張側へ偏位し, 赤血球膜コレステロールが増加したことから. 工CAT反応の低下が赤血球膜コレステロールを増加させ, 浸透圧抵抗性を増加させると考えられた.

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