日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
Caeruleinの膵外分泌および膵内分泌に対する作用の検討
大槻 眞尤 芳才坂本 長逸岡野 邦泰前田 光雄山崎 富生佐伯 進神田 勤馬場 茂明
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1977 年 74 巻 9 号 p. 1121-1126

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抄録

ラット摘出膵潅流標本を用いてCaeruleinの膵外分泌と内分泌に対する作用を検討した.
1. Ceruleinは膵液量, 膵amylase outputを共に刺激した.
2. 最少有効濃度は0.01ng/mlであつた.膵外分泌の最大反応をきたす最低濃度は0.05ng/mlであつた.
3. Supramaximal doseでは膵外分泌反応は低下し, Caeruleinによる膵外分泌抑制が示された.
4. IRI, IRG反応は膵外分泌反応が刺激されるCaerulein濃度では認められずSupramaximal doseではじめて観察された.
5. 膵内外分泌を刺激するCaerulinの有効濃度には解離があつた.

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