日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
四塩化炭素投与家兎モデルにおける実験的急性肝不全時の凝血学的検討
丸山 泉江畑 浩之長田 英輔前山 豊明安倍 弘彦谷川 久一
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1978 年 75 巻 10 号 p. 1606-1612

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抄録

フェノバルビタールを前投与した家兎に四塩化炭素を投与し, 実験的急性肝不全を作製し経時的に凝固線溶学的検査を行なつた. 四塩化炭素投与後24時間で, prothrombin time, partial thromboplastin time は著明に延長, Fibrinogen 値, 凝固第VIII因子, 血小板数は低値を示し, Fibrin/Fibrinogen degradation products は上昇を示し, 凝血学的に, Disseminated Intravascular Coagulation を考えさせる所見を得た. また四塩化炭素と同時にヘパリンを投与した群では, 凝血学的所見に改善を認め, 有効性を考えさせるものであつた. 組織学的には, 四塩化炭素投与後24時間で死亡した1例で, 肝, 腎, 肺, 脾に多発したフィブリン血栓を認めた.

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