日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
腎不全患者における血清アミラーゼ活性, アミラーゼ•クレアチニンクリアランス比 およびアミラーゼアイソザイムの検討
岡野 邦泰大槻 眞前田 光雄山崎 富生坂本 長逸大木 篤佐伯 進尤 芳才神田 勤馬場 茂明
著者情報
ジャーナル フリー

1978 年 75 巻 11 号 p. 1825-1831

詳細
抄録
腎不全患者に発現する高アミラーゼ血症に関してアミラーゼクリアスラン/クレアチニンクリアランス比 (Cam/Ccr) およびアミラーゼアイソザイムの面より検討をおこなつた. 腎不全患者および血液透析患者において高頻度に高アミラーゼ血症が認められたが, アミラーゼアイソザイムの解析でこれらはすべて正常パターンであることが明らかにされ, 膵炎の合併は否定された. 急性膵炎で上昇する Cam/Ccr は Ccr 5ml/分以下の末期腎不全患者においても膵炎と同程度の上昇を認め Cam/Ccr のみからでは両者を鑑別できなかつた.しかしこれらの患者のアミラーゼアイソザイムは正常パターンを示しており, アイソザイムによる検討からCam/Ccr 上昇を示す腎不全患者と膵炎を鑑別することができた.
著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top