日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
慢性萎縮性胃炎の疫学的研究
第1報: 民族差からみた食習慣との関連について
赤坂 裕三林 恭平佐々木 善二木本 邦彦山口 希多田 正大宮岡 孝幸青池 晟中島 正継三崎 文夫川井 啓市島本 和彦吉本 信次郎
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1978 年 75 巻 4 号 p. 429-436

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抄録

日本人, 在日朝鮮人, 西独人の3 Group に内視鏡検査を行い, 消化性潰瘍の局在ならびに疾患の背景にある胃粘膜の慢性変化, すなわち萎縮性胃炎の拡がりに各民族間で差があることを, 色素内視鏡 Congo Red法による機能的腺境界の位置から確認した. さらに各民族における慢性萎縮性胃炎の発現及び進展には年齢による差があり, 対象例の50%以上に慢性萎縮性胃炎をみる年齢は日本人で30歳台, 在日朝鮮人で40歳台, 西独人で60歳台であつた. この慢性萎縮性胃炎の発現と進展に関与する疫学的諸因子のうち, 特に食品や嗜好について疫学的検討を行い, 日本人と在日朝鮮人では高濃度塩分含有食品にのみ有意の差を認め, 在日朝鮮人では高濃度塩分摂取量が多かつた.

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