1978 年 75 巻 6 号 p. 789-798
ウレタンで麻酔した家兎の胃, 十二指腸運動を, strain gauge を用いて記録し, これに対する gastrin, secretin およびCCK-PZの影響について検討した. tetragastrin の小量投与では, 胃十二指腸運動ともに亢進を示したが, 大量投与では, 胃では蠕動の亢進を示したが, 十二指腸では不定であった. secretin の小量投与では, 胃運動は不変, 十二指腸運動は不定であり, 大量投与では, 胃では蠕動の出現がみられるが, 十二指腸運動に対しては不定であった. CCK-PZの小量投与では, 胃運動は不変, 十二指腸運動は不定, 大量の投与では, 胃では蠕動の出現がみられ, 十二指腸では蠕動, 緊張の亢進がみられた.