日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
慢性活動性肝炎,肝硬変症における細胞性免疫と血清蛋白亜分画の関連について
菅 真美菅 大三西岡 幹夫児玉 隆浩福本 陽平竹本 忠良
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1979 年 76 巻 4 号 p. 889-895

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抄録

慢性活動性肝炎,肝硬変症における細胞性免疫と血清蛋白亜分画との関連を検索した.Eロゼット形成リンパ球はactiveロゼット形成リンパ球と有意の正の相関がみられた.慢性活動性肝炎,肝硬変症において,activeロゼット形成リンパ球はpre-albと有意の正の相関があり,慢性活動性肝炎ではactiveロゼット形成リンパ球はα1-ATと有意の正の相関がみられた.しかし,Eロゼット形成リンパ球は血清蛋白亜分画と有意の関連性はなく,activeロゼット形成リンパ球はEロゼット形成リンパ球よりも血清蛋白亜分画との強い関連性がうかがわれた.

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