日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
抗癌剤投与に対する肝細胞障害とCoenzyme Q10の効果について
岡田 勝彦北出 文男山田 真一革島 康雄岡島 邦雄藤本 守
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1979 年 76 巻 4 号 p. 896-904

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抄録

二連型K+選択性イオン微小電極を用いて,肝細胞における膜電位(PD),細胞内K+濃度(CK)を同時に測定した.抗癌剤(MMC,5-FUDS)投与後の肝細胞におけるPD, CKは共に低下がみられ,肝細胞におけるエネルギー代謝の低下が示唆された.抗癌剤に代謝賦活剤であるcoenzyme Q10 (CoQ10)を併用することによりPD, CKの低下は有意に抑制され,細胞のエネルギー代謝の低下が抑制された.

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