日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
ヒト胃十二指腸運動と十二指腸内phとの関連に関する研究
西岡 利夫関口 利和小暮 道夫草野 元康新井 英雄加藤 良一岡村 信一松崎 勉深川 博淳杉山 雅秋山 隆司大和田 恒夫小林 節雄
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 78 巻 11 号 p. 2065-2073

詳細
抄録

健常男子の胃十二指腸運動および十二指腸内phを長時間同時測定したところ,空腹期運動はphase I, II, III, IVの4つのpatternを反復したが,その周期には個人差がみられた.また胃は十二指腸よりも運動patternが不規則であつた.空腹期の十二指腸内phは上下に振幅しph_??_4となる頻度の多い振幅期と,ph7前後で平坦となる安定期の2つのpatternが反復し,その周期は運動の1 cycleに一致していた.つまり十二指腸phase III運動の発現前はphが激しく上下する振幅期で,phase III開始と同時にphは7前後に上昇し安定期に移行した.よつて十二指腸内ph低下により分泌するとされているセクレチンもモチリン同様に空腹期胃十二指腸運動の周期性に関連している可能性が示唆された.

著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
次の記事
feedback
Top