1977年1月以降の2年間に当院集中治療室に入室した急性心筋梗塞患者161例のうち8例に急性ウイルス肝炎が併発した.HB抗原抗体系,臨床像,TTT, IgM,一部の症例に対するHA抗体の検索,cytomegalo virus抗体価等の結果および臨床経過より,全例非A非B型肝炎と診断した.8例中5例の集中治療室左室期間は約1ヵ月半の間に集中し,他の3例中2例も左室期間に関して集中発生の5例と関係を有し,同一感染源によるものと推定された.Thermodilution法の改善により,その後このような例の発症をみないことから,共用の生理食塩水が感染源として疑われた.上記集団発生7例中1例に非A非B型とB型肝炎の重感染をみた.