日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
胃腸管悪性リンパ腫の臨床病理学的並びに免疫組織学的検討
中村 敬夫
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1982 年 79 巻 12 号 p. 2216-2226

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抄録

胃腸管非ポジキンリンパ腫133例(胃83例,小腸39例,大腸11例)を,臨床病理学的並びに免疫組織学的に検討した.死亡例の多くは術後1年以内に見られ,5生率は胃45.6%,小腸33.6%,大腸65.6%であつた.予後因子として,病巣個数,増殖様式による組織型,深達度,リンパ節侵襲並びに腫瘍周辺部の非腫瘍性リンパ球反応が重要であつた.免疫組織学的検討を行なった50例中15例に,腫瘍細胞内免疫グロブリンを認め,うち4例に多クローソ性パターンがみられた.胃腸管悪性リンパ腫は,その7割が結節又は結節暗示性の増殖を示し,びまん型増殖例でも免疫グロブリンを認めたこと,また予後の面からも,B細胞由来が圧倒的に多いと思われた.

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