日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
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閉塞性黄疸ラットにおける膵栄養効果の発現現象
馬場 信雄鈴木 敞戸部 隆吉
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1982 年 79 巻 12 号 p. 2299-2304

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抄録

ウィスター系雄性ラットを用いて,肝門部胆管切離法により閉塞性黄疸を作成した.術後10日の膵重量は閉塞性黄疸群で対照群に比べ約1.27倍に増大し,術後4週の膵重量は閉塞性黄疸群で対照群の約1.40倍に増大した.術後4週に測定した閉塞性黄疸群の全膵内Amylase量,全膵内Lipase量,全膵内蛋白量は,それぞれ,対照群の1.65倍,1.57倍,1.38倍に増加した.組織学には,閉塞性黄疸ラットにおいて膵の腺房細胞の肥大の傾向を認めた.
以上のごとく,ラットにおいては閉塞性黄疸が膵に栄養効果をもたらすことを新らたに観察した.

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