日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
胃壁内迷入膵の臨床病理学的観察
櫻井 剛岩下 明徳遠城寺 宗知
著者情報
キーワード: , 迷入膵, 粘膜下腫瘍
ジャーナル フリー

1983 年 80 巻 10 号 p. 2249-2255

詳細
抄録

手術的に切除され病理組織学的検索が可能であつた胃壁内迷入膵の29症例30病変につき, 主として病理組織学的立場から検索した. 胃壁内迷入膵はその肉眼所見から, 二つの型に大別でき, 両者には, その存在部位, 大きさ, 胃壁内における病変の主座, および構成成分等に違いが認められた. 粘膜固有層内に腺房を認めるものは40%あり, 生検診断の可能性が示唆された. また中央の陥凹は全体の57%の高率にみられたが, その形状には種々のものがあつた.

著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top