日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
十二指腸潰瘍の再発と胃液分泌
tetragastrin 刺激に対する胃液分泌反応性の検討
谷中 昭典武藤 弘柴田 裕身福富 久之大菅 俊明崎田 隆夫
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1984 年 81 巻 5 号 p. 1165-1172

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抄録

十二指腸潰瘍再発機序解明の目的で, 十二指腸潰瘍の再発群, 非再発群, 正常群に対して, tetragastrin infusion test を施行し, 各群の胃液分泌動態を比較し, 以下の成績を得た. 1. 酸分泌に関して, (1) 最大刺激分泌は3群間で有意差がない. (2) 再発群と非再発群のBAOは有意差がない. (3) 再発群の submaximal stimulation に対する反応性は, 他の2群より有意に高い. 2. ペプシン分泌に関して, (1) 再発群と非再発群のMPOは有意差がない. (2) 再発群のBPO及び submaximal stimulation に対する反応性は他の2群より有意に高い. 以上より, 十二指腸潰瘍の再発機序として, 基礎分泌, 最大刺激分泌の亢進よりも, submaximal stimulation に対する反応性の亢進が強く関与しているものと考えられた.

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