日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
トリプシンインヒビター経口投与の膵肥大増生作用に 関する基礎的検討
トリプシンインヒビター投与量と膵肥大 増生作用の容量相関
大木 篤大槻 眞岡林 克典坂本 長逸末広 逸夫岡 徹馬場 茂明
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1984 年 81 巻 7 号 p. 1592-1597

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抄録
体重230~250gの Wistar 系雄性ラットに合成トリプシンインヒビター (TI:20, 50, 200mg/kg) を1日1回10日間経口投与し, TI投与量と膵肥大•増生との関係を検討した. ラットの体重増加量はTI投与群と対照群で差がなかつた. 膵重量および膵蛋白含量の増加はTI投与量0<20mg<50mg=200mgであつた. 膵DNA含量はTI投与量50mg以上でのみ有意に増加したがやはり50mgと200mgでは有意差がなかつた. 膵酵素含量増加の程度をみると, トリプシノーゲンは膵の肥大増生の程度より大きく, リパーゼは膵の肥大増生の程度とほぼ一致していたが, アミラーゼは膵の肥大増生の程度より小さかつた. TIの膵肥大増生使用には一定の限界があり各酵素含量に及ぼす作用も異なつていた.
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