日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
迷走神経切離術の胃酸分泌およびGIP分泌におよぼす影響
内藤 広郎亀山 仁一佐々木 巌今村 幹雄土屋 誉成井 英夫大根田 昭
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1984 年 81 巻 9 号 p. 1947-1954

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抄録

各種迷切術を施行した22例の消化性潰瘍患者に胃液検査および75g OGTTを行い, 迷切前後の病態について検討した. 1) 術前∑ΔGIPとMAOは有意の正の相関を示した. 2) SV+P群では術後にGIP分泌亢進傾向がみられた. 3) SV+A群では術後にGIPおよびIRI反応の解離がみられ, GIP以外に insulinotropic action を有する物質が存在する可能性が考えられた. 4) SV+P群ではSV+A群よりGIP分泌亢進傾向がみられ, GIP分泌は付加手術術式によつて影響を受けるものと思われた. 5) SV+P群はTV+P群よりGIP分泌亢進傾向がみられ, GIP分泌には迷走神経, 特に腹腔枝が関与している可能性が示唆された.

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