日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
肝占拠性病変超音波像の臨床病理学的研究
江崎 正則中澤 三郎内藤 靖夫木本 英三
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1984 年 81 巻 9 号 p. 2012-2024

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抄録

肝占拠性病変273例の超音波像を分類解析し, 摘出標本の得られた34例について水浸下超音波像と病理組織所見を対比検討した. 臨床例の超音波像はI型からVI型, sub type を含めて12型に分類された. 病理組織所見と echo level の関連については, 凝固壊死が多い程高く, 液化壊死は無 echo であり, 高度の脂肪変性は肝と同程度であり, 高度の線維増生は低かつた. 辺縁音響透亮帯は, 肝細胞癌では二次的変化のない2mm以上の偽被膜, または壊死のない腫瘍部と偽被膜を合わせた部に, 転移性腫瘍では時に線維増生を伴う壊死のない腫瘍部に一致した. 血管腫の高 echo 型において, 海綿状組織は肝より高 echo を, 硝子様変性は低 echo を示した.

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