日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
胆道および膵手術のGIPならびにインスリン分泌におよぼす影響
今村 幹雄佐々木 巌土屋 誉内藤 広郎加藤 三博神山 泰彦
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1986 年 83 巻 2 号 p. 196-203

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抄録

胆道再建術施行15例と膵頭十二指腸切除術 (Child 法) 施行11例に対し, 術前•術後に食事負荷試験を施行し血漿GIPおよびインスリン分泌について検討した. その結果, (1) 胆道再建術症例ではGIPおよびインスリン反応とも空腸間置による胆管十二指腸吻合術では術前に近い値を示したが, Roux-Yによる胆管空腸吻合術では術前より低値にあつた. (2) 膵頭十二指腸切除術症例ではGIP反応は術前は対照群に近似したが, 術後は術前より有意に低値を示した. インスリン反応は術前後とも対照群より低く, とくに術後は有意に低値にあつた. 以上より, GIPおよびインスリン分泌には上部小腸の切除範囲, 食物が上部小腸を通過するか否か, 胆汁の流路変更等が影響すると推察された.

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