日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
GRPの膵に対する作用について
第1報: 膵外分泌におよぼす影響と機序
記井 英治真辺 忠夫戸部 隆吉
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 83 巻 2 号 p. 204-213

詳細
抄録

合成 porcine gastrin-releasing peptide (pGRP) の膵外分泌作用およびその作用機序について家兎を用いて検討を加えた. pGRPは胃幽門結紮家兎の膵外分泌に対して膵液量, 重炭酸分泌に影響を与えることなく蛋白, 酵素分泌を強力に刺激し, 0.1~2μg/kg-hrの静脈内への infusion では用量反応的な作用を示した. pGRPはCCKの存在すると考えられる小腸全切除あるいは小腸全切除に幹迷切を追加した家兎に対しても小腸非切除家兎と同様の蛋白, 酵素分泌刺激作用を示し, さらに in vitro 摘出膵に対しても強力な酵素分泌作用を示した. これらの結果からpGRPの家兎膵外分泌に対する刺激作用はCCKを介さない直接作用を主としたものであろうと考えられた.

著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top