日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
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非特異性炎症性腸疾患の病変部リンパ球, とくにT細胞亜群の免疫組織学的研究
山岡 博之
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1986 年 83 巻 8 号 p. 1461-1472

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抄録

ヒトリンパ球表面抗原に対する monoclonal 抗体を用いて, 非特異性炎症性腸疾患の組織内リンパ球, とくにT細胞亜群の分布を比較検討した.
潰瘍性大腸炎の組織内の浸潤細胞はT cell が多く, OKT3陽性細胞数の組織内の全単核球数に対する比率は有意に高く (p<0.01), 同時にOKT4陽性細胞数の比率が高かつた (p<0.01).
これと異なり Crohn 病では組織内の単核球はT cell が多いが, 全単核球数に対するOKT8陽性細胞数の比率が高く (p<0.01), OKT4/OKT8比の減少 (p<0.01) がみられた. 潰瘍性大腸炎と Crohn 病では, それぞれ組織内にT cell が多いが, 優勢なT cell subset は両者間で明らかに異なり, 局所における免疫応答に違いが認められた.

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