日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
選択的経皮経肝左胆管ドレナージ法
カテーテル自然逸脱防止の一方法として
〓 桂植金 貞孝中作 修金 義哲藤堂 泰三青木 豊明梅山 馨
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1986 年 83 巻 8 号 p. 1498-1503

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抄録

左胆管は比較的一定した走行を示し, また, 肝内胆管のうちでは最も太く, しかも肝外胆管が閉塞された場合にも最も早期に太くなる特徴がある. 一方, 肝鎌状間膜は脊椎右縁線上にみられる. そこで, PTCDカテーテルの自然逸脱の防止を目的として, カテーテルが肝鎌状間膜を通過する脊椎右縁線上の一定の穿刺目標を設定し, 選択的経皮経肝左胆管ドレナージ法を試みた.
閉塞性黄疸179例に対する本法による成功率は99%であり, カテーテルの自然逸脱は3例 (1.6%) のみであつた. 本法による胆道ドレナージは比較的簡単, 確実で, カテーテルの自然逸脱も少なく, 閉塞性黄疸症例には有用なPTCDの一方法と考えられた.

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