日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
慢性肝疾患におけるUDCA. GLUCAGON 負荷試験の臨床的意義についての検討
山下 幸孝森安 史典木村 達小野 成樹川崎 俊彦玉田 尚伴 信之中村 武史内野 治人
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1988 年 85 巻 12 号 p. 2651-2657

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抄録

簡便な肝機能評価法を目的として, 慢性肝疾患48例にUDCA. GLUCAGON負荷試験を施行した. 方法は早朝空腹時UDCA 300mgを経口負荷し, 60分後に glucagon 1mgを静注, 空腹時及び, glucagon 静注前, 静注後10, 20, 30, 60分に採血し, 各々血清総胆汁酸濃度を測定した. また組織像の明らかな31例を間質の線維化の程度により4群に分類し, 各々のグループ間で, 各採血ポイントにおける総胆汁酸濃度を比較検討した. その結果, glucagon 静注30分後に得られた血清総胆汁酸濃度 (G30 TBA) は, 線維化の進展と共に高値をとり, また各グループ間の重なりも少なく, 従来の生化学的検査や負荷試験に比し, 肝線維化程度の推定に有用と思われた.

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