日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
B型慢性活動性肝炎でのインターフエロン治療による肝内HBc抗原の局在の変化と肝組織所見の推移
奥野 忠雄進藤 道子新井 賢松本 昌之武田 誠岩井 眞樹
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1989 年 86 巻 7 号 p. 1486-1493

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抄録

インターフエロン治療を行つたHBeAg陽性のB型慢性活動性肝炎14例を対象に治療前後に採取した肝生検組織での肝内HBcAgの局在の変化と肝組織所見の推移を Knodell らのHAIスコアを用いて検討した. HBcAgの検索は酵素抗体間接法で行い核内 (nHBcAg) と細胞質内 (cHBcAg) に分けて検討した. 治療前のHBcAgは核内と細胞質内で有意差を認めなかつた. しかし, nHBcAgは治療後に有意 (p<0.001) に減少するもcHBcAgの有意の減少は認めなかつた. 治療後にDNA-PとHBeAg が陰性化した群と持続陽性の群に分けて検討してもnHBcAgはこれらウイルスマーカーの有無とは関係なく減少したが, cHBcAgはDNA-Pの陰性化群でのみ有意 (p<0.05) に減少した. HAIスコアは治療後に有意 (0.05<p<0.001) な改善を認めた.

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