入院加療した活動期Crohn病(以下CD)100例(男72例,女28例,平均年齢22歳)と同一症例のうち寛解期にある32例を加えたのべ132例を対象とした.活動度は4段階評価とした.活動度を目的変数に,自覚所見,他覚所見,検査所見,合併症の18要因を説明変数とし重回帰分析を行った.CDの活動度に影響する,有意かつ独立の要因として腹痛,圧痛,合併症,CRP,体温,下痢,BMI(body mass index)が選択された.新しい活動指数(FCI)は,FCI=3.5×腹痛+3×圧痛+3×合併症+CRP+3×体温+4×下痢-0.4×BMI+16と表現することができた.FCIは自・他覚所見,検査所見,合併症のすべてを含めた指数であり,臨床応用が可能と考えられた.