日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
造影CTで特徴ある画像を呈した胆道リンパ節結核の1例
今村 史人丸山 常彦設楽 佐代子池澤 和人島倉 秀也野末 睦
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1999 年 96 巻 10 号 p. 1186-1189

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抄録

胸腔内病変を認めず,胆道領域を中心にした腹腔内のみに病変を認めたリンパ節結核を経験した.症例は46歳の男性.主訴は右上腹部痛,発熱.結核の既往はない.腹部CTにて胆道周囲を中心とした腹腔内に,内部低濃度で造影にて辺縁が高濃度なリンパ節の腫脹を認めた.診断の確定のため,開腹リンパ節生検を施行し,リンパ節結核と診断.抗結核薬投与にてリンパ節の縮小,症状の軽快をみた.

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© 財団法人 日本消化器病学会
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