日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
良性反復性肝内胆汁うっ滞に胆石をともなわない慢性膵炎を合併した1例
野田 佳子清水 一郎筒井 朱美多田津 昌也六車 直樹堀江 貴浩岡久 稔也柴田 啓志岡村 誠介西條 哲也佐野 暢哉伊東 進
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1999 年 96 巻 3 号 p. 305-309

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抄録

良性反復性肝内胆汁うっ滞(BRIC)は,反復する黄疸発作にもかかわらず,永続的な肝病変を残すことのない予後良好な胆汁うっ滞症である.3割前後に胆石を合併し,膵炎の併発も報告されているが,胆石非合併例における慢性膵炎合併の報告は認めない.今回,総ビリルビンの上昇に続いて血中アミラーゼが上昇した胆石をともなわない慢性膵炎合併のBRICの1例を経験したので報告する.

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