日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
妊娠中感染したGianotti-Crosti症候群合併急性B型肝炎の1例―感染前からの経過
新妻 宏文石井 元康小島 敏明菊池 公美子鈴木 千晶小林 智夫五十嵐 勇彦真野 浩上野 義之小林 光樹豊田 隆謙
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1999 年 96 巻 4 号 p. 423-426

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抄録

慢性B型肝炎患者を配偶者にもつ女性が,初診時すでに妊娠していたためにワクチンを施行せず妊娠を継続したところ,妊娠中にHBVに感染した.本例はHBV感染前からウイルス学的に経過を観察され,急性B型肝炎の発症前後の臨床データの経過が明らかになった.さらに,妊婦に対するワクチン使用の問題や周産期の急性肝炎の取り扱いの問題をかかえており,Gianotti-Crosti症候群を合併した点など示唆に富む症例であった.

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