日本消化器病学会雑誌
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結節集簇様形態を呈した十二指腸腺腫の1例
浜本 哲郎大久保 美智子三浦 直也堀 立明鶴原 一郎浜副 隆一元井 信
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2000 年 97 巻 6 号 p. 703-707

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抄録

症例は51歳,女性.上部消化管内視鏡検査ならびに低緊張性十二指腸造影で,十二指腸下行脚から水平脚にかけて,表面が粗大結節状で小型のド-ム状結節が多数集簇したような形態を呈した,比較的丈の低い隆起性病変を認めた.生検では腺腫であったが,癌の存在も否定できないため,外科的にポリープ切除を行った.手術標本では最大径は5.6cmで表面は大小不同の結節の集簇から成っていた.組織学的には腺管絨毛腺腫で,癌は認めなかった.

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