日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
神経因性膀胱を合併したCrohn病の1例
貴島 深雪小金井 一隆清水 大輔藤井 正一鬼頭 文彦中村 宣生高添 正和福島 恒男
著者情報
キーワード: Crohn病, 神経因性膀胱
ジャーナル フリー

2000 年 97 巻 6 号 p. 708-713

詳細
抄録

Crohn病の神経因性膀胱合併例を経験した.症例は38歳,男性.小腸大腸型で回盲部切除術,回腸人工肛門造設術後,保存的治療を受けていたが,排尿困難,残尿などの症状が出現した.CT,MRI上骨盤神経の走行に一致して,傍直腸脂肪織に炎症性変化を認め,Crohn病の直腸病変による骨盤内炎症が原因の神経因性膀胱と診断した、直腸切断術を施行し,術直後より,神経因性膀胱症状の著明な改善を認めた.

著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top