日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
アルコール性肝障害に関する最近の知見
石井 裕正横山 裕一堀江 義則
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2000 年 97 巻 7 号 p. 877-887

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抄録

わが国のアルコール飲料の消費量は依然として増加傾向を示しており,それにともないアルコール性肝障害も日常臨床上,ウイルス性肝障害に次いで重要な疾患として位置付けられる.本稿ではアルコール性肝障害の発症機序に関する最近の知見を,特にアルコール代謝との関係から論じ,さらにアルコールによる肝細胞死を特にアポトーシスの立場から考察を加える.また最近行われた全国規模の調査から疫学的にみたアルコール性肝障害の実態についても言及したい.

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